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僕の伴侶は蜷局を巻く
第4章 4-結婚式-
ミハルの身体に期待が駆け抜けた。でもまだ、心の準備ができていない。彼女は手すりに向き直り海を眺めた。
「何でここにしたの?」ユウキの誘いを無視し、ミハルは尋ねた。
ユウキは彼女がわざと話題を変えたことに気づいた。とはいえ、それで彼女がリラックスできるなら、少しくらい付き合ってもかまわない。ただし、あくまでも少しだが、体は既に期待に張りつめている。「実の母のためさ」
ミハルが振り返った。「お母さんの?私が生まれる前になくなったと聞いていたけど、アナタからは何も話してくれないわ」
ユウキは肩をすくめた。「別に過去のことは、どうでもいいことだからね」
「どうでも、いいはずないっ! アナタは私にベッドをともにしろと言っているのよっ。アナタがシュードラになった経緯がイマイチわからないわ」
「見知らぬ者同士で寝ることはよくあることだ」
ミハルは身をこわばらせた。「あいにく私は一緒に寝ないわ」
「ふっ、僕の花嫁は、学生時代に誰彼かまわずに知らぬ相手と寝たわけじゃないらしい」
ミハルは勢いよく振り返った。「そうよ。でも、知ってる相手とは寝たかもね」
ユウキは、グラスを力強く握りしめる動作を見せてからテーブルに置いた。「それならそれでいい。ガキのような能書きばかりたれるな」
ミハルは挑むように腕を組んだ。「力で押さえつける気?丸腰では私の方が…」
ふいにユウキは彼女を手すりに押し付け、両脇の下から腕を通された。ほどくこともくぐることもできない。
「じゃあ、いとしの奥さんを抱くか」ユウキは甘く囁き、歯が敷く脈打つ彼女の喉に唇を寄せた。「こんなに震えて…」
「何でここにしたの?」ユウキの誘いを無視し、ミハルは尋ねた。
ユウキは彼女がわざと話題を変えたことに気づいた。とはいえ、それで彼女がリラックスできるなら、少しくらい付き合ってもかまわない。ただし、あくまでも少しだが、体は既に期待に張りつめている。「実の母のためさ」
ミハルが振り返った。「お母さんの?私が生まれる前になくなったと聞いていたけど、アナタからは何も話してくれないわ」
ユウキは肩をすくめた。「別に過去のことは、どうでもいいことだからね」
「どうでも、いいはずないっ! アナタは私にベッドをともにしろと言っているのよっ。アナタがシュードラになった経緯がイマイチわからないわ」
「見知らぬ者同士で寝ることはよくあることだ」
ミハルは身をこわばらせた。「あいにく私は一緒に寝ないわ」
「ふっ、僕の花嫁は、学生時代に誰彼かまわずに知らぬ相手と寝たわけじゃないらしい」
ミハルは勢いよく振り返った。「そうよ。でも、知ってる相手とは寝たかもね」
ユウキは、グラスを力強く握りしめる動作を見せてからテーブルに置いた。「それならそれでいい。ガキのような能書きばかりたれるな」
ミハルは挑むように腕を組んだ。「力で押さえつける気?丸腰では私の方が…」
ふいにユウキは彼女を手すりに押し付け、両脇の下から腕を通された。ほどくこともくぐることもできない。
「じゃあ、いとしの奥さんを抱くか」ユウキは甘く囁き、歯が敷く脈打つ彼女の喉に唇を寄せた。「こんなに震えて…」