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僕の伴侶は蜷局を巻く
第5章 5-初夜
ミハルの内側で、波が激しく渦巻いた。胸から下腹部にかけて、筋肉が収縮を繰り返す。やだと言えるわけがない。彼が私を満たすたびに、喜びの声をあげずにはいられない。
ミハルはユウキにしがみつき、動きをともにした。手を離したら奈落の底に落ちてしまうのではないかと、ぴったり体を合わせ、彼の放つむきだしのエネルギーに必死でついていった。いまはこの強烈な渦だけが、彼女の世界のすべてだった。
やがて嵐は頂点に達し、天を引き裂いて雷鳴が轟き、ミハルは闇に砕け散った。激しいふるえは徐々におさまり、身体を駆け抜ける雷鳴も、低くうなりながら遠くへ消えていった。
嵐が去り、ミハルは自分のしたことに気づいた。またしても身体は私を裏切った。いつの間にか情熱にのまれてしまった。さすがに二回目でぐったりしているユウキの隙を突いて、彼女はベッドの端へ転がった。彼はすかさず手をのばしたが、間に合わなかった。
「ほうっておいて」涙を見られまいと、ミハルは顔をそむけたままベッドを下りて駆け出した。
「それも演技かっ?」後ろから声がした。
「もう十分出したでしょ!?」
ミハルはハンドバッグをさっと取り上げ、バスルームに駆け込んで鍵をかけた。ドアの内側にバスローブがかかっていたので、それを羽織る。大きすぎるけれど、ユウキの冷たい炎に焼かれたあとで、肌を包む優しい感触とぬくもりがありがたかった。彼女はハンドバッグの中を探し、目的のものを見つけ出した。避妊薬。パッケージから小さな錠剤の粒を押し出し、手のひらにのせる。
背後で、ドアのノブがガチャガチャ鳴った。「ミハル!」ユウキの声がした。「大丈夫か?」
「買った女なんか心配するなっ!」
「中へ入れてくれ」
「地獄に落ちてよ!」アナタの本来の場所へ。ミハルは心の中でつけ加えた。
ミハルはユウキにしがみつき、動きをともにした。手を離したら奈落の底に落ちてしまうのではないかと、ぴったり体を合わせ、彼の放つむきだしのエネルギーに必死でついていった。いまはこの強烈な渦だけが、彼女の世界のすべてだった。
やがて嵐は頂点に達し、天を引き裂いて雷鳴が轟き、ミハルは闇に砕け散った。激しいふるえは徐々におさまり、身体を駆け抜ける雷鳴も、低くうなりながら遠くへ消えていった。
嵐が去り、ミハルは自分のしたことに気づいた。またしても身体は私を裏切った。いつの間にか情熱にのまれてしまった。さすがに二回目でぐったりしているユウキの隙を突いて、彼女はベッドの端へ転がった。彼はすかさず手をのばしたが、間に合わなかった。
「ほうっておいて」涙を見られまいと、ミハルは顔をそむけたままベッドを下りて駆け出した。
「それも演技かっ?」後ろから声がした。
「もう十分出したでしょ!?」
ミハルはハンドバッグをさっと取り上げ、バスルームに駆け込んで鍵をかけた。ドアの内側にバスローブがかかっていたので、それを羽織る。大きすぎるけれど、ユウキの冷たい炎に焼かれたあとで、肌を包む優しい感触とぬくもりがありがたかった。彼女はハンドバッグの中を探し、目的のものを見つけ出した。避妊薬。パッケージから小さな錠剤の粒を押し出し、手のひらにのせる。
背後で、ドアのノブがガチャガチャ鳴った。「ミハル!」ユウキの声がした。「大丈夫か?」
「買った女なんか心配するなっ!」
「中へ入れてくれ」
「地獄に落ちてよ!」アナタの本来の場所へ。ミハルは心の中でつけ加えた。