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僕の伴侶は蜷局を巻く
第6章 6
ミハルは困惑した。いまだって、身体は充分すぎるほど用意ができているようなのに。いくら精力に自信があっても、まさかもう私の妊娠を確信して、用はすんだと思っているの?
ミハルはベッドから起き上がった。もしかして、飽きたのかしら。試してみたら、物足りなかったとか? 経験もないし、すぐにケンカ腰になるから? だとすれば、願ってもない話だわ。それでも私に子供ができなければ、このバカげた結婚は、二年どころか一年ももたないはずよ。しかも、当然ながら子供ができることはない。
まさに、望みどおりの展開…でしょう?
なのに、小気味よく感じられないのは何故? それどころか、いらだちしか感じない。一糸まとわぬ姿で堂々と歩きまわる彼に対しても。
「羽織る物はないの?」
ユウキが振り返った。「僕の体が気になるのか?」
「まさか」ミハルはしらばっくれた。突然体が火照るのを感じ、落ち着かない。「寒いかなって思っただけよ」
「寒そうに見えたのか?」ユウキは体ごと正面を向いた。
いいえ、全然! ミハルは目をしばたたき、なんとか視線をそらそうとした。
ミハルはベッドから起き上がった。もしかして、飽きたのかしら。試してみたら、物足りなかったとか? 経験もないし、すぐにケンカ腰になるから? だとすれば、願ってもない話だわ。それでも私に子供ができなければ、このバカげた結婚は、二年どころか一年ももたないはずよ。しかも、当然ながら子供ができることはない。
まさに、望みどおりの展開…でしょう?
なのに、小気味よく感じられないのは何故? それどころか、いらだちしか感じない。一糸まとわぬ姿で堂々と歩きまわる彼に対しても。
「羽織る物はないの?」
ユウキが振り返った。「僕の体が気になるのか?」
「まさか」ミハルはしらばっくれた。突然体が火照るのを感じ、落ち着かない。「寒いかなって思っただけよ」
「寒そうに見えたのか?」ユウキは体ごと正面を向いた。
いいえ、全然! ミハルは目をしばたたき、なんとか視線をそらそうとした。