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僕の伴侶は蜷局を巻く
第8章 8
ひどいわ。どうしてそんなに優しくするの? どうしてそこまで追いつめるの? 思い上がった態度を見返すはずだったのに。こんなふうにうしろめたく感じるはずではなかったのに。
「昨日の今日で妊娠するはずないでしょ…」ミハルは視線をそらしたまま、ぎこちなく答えた。「高校生のセックスじゃないのよ。何カ月もかかるわよ。それに必ずしも…」

ユウキは彼女の顎に手を当て、ゆっくり自分の方に向けた。
「大丈夫だよ」彼は慰めるように言った。妊娠が遅れることをミハルが不安がっていると誤解したのだろう。「時間はたっぷりある」
「そう単純にはいかないわよ」
「単純にいくよ。僕たちはこんなにぴったりと一致するんだ。心配する必要はない。君はすばらしい母親になるよ。きっとすばらしい子供たちが生まれる。君の美しさを思えばね」ユウキは彼女の頬に優しくキスをした。喉の奥で低くうなる音がする。「まったく。空腹だと思っていたのは、君に対する飢えだったらしい。相当待たされたからな」

ユウキは唇を重ね、続いて首筋にキスをした。三度目のキスで、ミハルは負けを悟った。



照明を落としたバスルームで、ミハルは大きすぎるローブをはおり、鏡に映った自分の姿をじっと見つめた。何が変わってしまったのか、鏡を見ればわかるのではないかと思ったのだ。これだけ感じ方が変わったからには、何かきっと、目に見える証拠があるはずだ。

私の身に、いったい何が起こっているの?
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