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僕の伴侶は蜷局を巻く
第9章 9
「天気が良ければ、また行こう(海岸に散歩)」
「いいわよ」
「それとも、何か別なことをしようか?」
ミハルは海岸の方に目をやった。「アナタが決めたことなら、私はなんでも」
「ふっ、押し倒したくなるような言葉だな」

ミハルは勢いよく振り返った。大きく見開かれた目が、ユウキの視線とぶつかる。

つかまえた、とユウキは思った。
「な、何を…?」

「朝は食べない主義だが、実際は小腹が減ってる。来週まで待たなくとも」彼の眼光は獲物を見据える肉食獣のように鋭い。「いま、食らいつきたい」

ミハルははじかれたように顎をあげた。頬は赤くなる。
「あ、相手の意見を聞くものだわ」

ユウキはニヤリと笑った。「君はすでに了解してくれたんじゃなかったのか?僕が決めれば、なんでもいいと」

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