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僕の伴侶は蜷局を巻く
第9章 9
ミハルは彼を痲眼で一瞬睨んだのち、蜷局を巻いてコーヒーをもう一口飲んでから尋ねた。「何時に出るの?」
「話を変えたな…」
ミハルはカップをドンとテーブルに置いた。「何なのよ!朝からッ」
またか…。「何だと!?」ユウキは冷静を装うのをあきらめ、ミハルのあとを追った。「昨日は発情して僕をシャワーに引きずりこんだ!!今朝は目を覚ましたら上にのっかかっていたっ!今はバージンのつもりでいるっ!」
ミハルは真っ向から彼を見つめ、瞳に燃えるサファイア色の蒼い炎を突きつけた。「だったら、経験者のみと婚前契約書に書いといてよッ!!」
「経験など要求してないだろ!」
「あーそうだったわ!ノーと言えない立場の女を陵辱するのが目的だったわねっ!」ミハルの目から青みのかかる宝石のような雫がこぼれた。「ひどい男…」
車の中は、石のような沈黙に包まれていた。走行距離を重ねるごとに、ユウキはますます暗澹たる気分に陥った。
昨夜の彼女は僕のものだった。身も心も。いや…僕の一部と言ってもいい。
「話を変えたな…」
ミハルはカップをドンとテーブルに置いた。「何なのよ!朝からッ」
またか…。「何だと!?」ユウキは冷静を装うのをあきらめ、ミハルのあとを追った。「昨日は発情して僕をシャワーに引きずりこんだ!!今朝は目を覚ましたら上にのっかかっていたっ!今はバージンのつもりでいるっ!」
ミハルは真っ向から彼を見つめ、瞳に燃えるサファイア色の蒼い炎を突きつけた。「だったら、経験者のみと婚前契約書に書いといてよッ!!」
「経験など要求してないだろ!」
「あーそうだったわ!ノーと言えない立場の女を陵辱するのが目的だったわねっ!」ミハルの目から青みのかかる宝石のような雫がこぼれた。「ひどい男…」
車の中は、石のような沈黙に包まれていた。走行距離を重ねるごとに、ユウキはますます暗澹たる気分に陥った。
昨夜の彼女は僕のものだった。身も心も。いや…僕の一部と言ってもいい。