この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
僕の伴侶は蜷局を巻く
第9章 9
ユウキは眉の一方を、天まで届きそうなほど高く上げた。「それほどキッチンに興味があったとは」
ミハルも負けじと眉を上げた。「アナタの場合は楽だわ。朝はコーヒーのみだし」

ユウキはミハルを見つめた。「出かけるのはいい考えだ。でも…」
「わかってるわ。武家の私と共産のキキが一緒にいたらよく思わない人もいるしね」
「そうだ。僕が戻る頃には笑顔のひとつでも見せてくれよ」

ミハルはため息をつき、床に視線を落とした。しつこく不平を唱えすぎてしかられた子供の気分だ。
「疲れてるのよ。頭痛もするし…」常に気を張っている。あの夜から頭痛がするようにもなったし。
「もしかして、生理が近いのか?早いとこ妊視して母上を喜ばせるんだな。いや、訂正、いや、違う…僕の期待に応えてくれ」

ミハルは彼を睨みつけた。「もしかしてアナタを生理的に受けつけないのかもね」

ユウキは、むっとしつつも腕時計を見た。「行ってくる。軍人の妻なら、送り出すときは演技でもいいから笑顔で送り出せよ。そのまま会えな…」「わかってるわよ!」

ユウキの動きがピタリと止まった。彼はドアに手をかけたまま、肩越しに振り返った。「バカなことはするなよ」
「〝バカなこと〟って?」ミハルは胸の前で腕を組んだ。

/143ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ