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half. ~Sweet blood~
第13章 遭遇、死んだ目…
「NAO様ありがとうございました。では皆様、自由の効かないカンナを…存分に壊してやってください」
矢田は台にM字のカンナを乗せ、壊すように客に言い放つ。群がるように近寄る客は興奮気味に緊縛されたカンナを見た。
「さすがNAO、無駄なく綺麗に魅せたな」
「見ろよ、こいつの顔。喜んでる」
「息上がっちゃって可愛いわ」
カンナは頬を赤く染め、肩で息をする。
《縄酔い》まさしくそれだった…
「じゃぁ続きしますか」
一人の言葉に続き客はカンナに触れる。
30代の女が布越しに舐める。ピクリと反応したソレは女の舌によって固さを増した…
「ふっん…んっ…」
女は下着の中に玉子型の玩具を押し込み、下着の上から位置を合わせた。ソレは1つではなく2つ3つと…
「可愛い声聞かせてちょうだいね」
女がスイッチを押す…
「ひっ…あ…あぁ…んっ…ん…」
口をだらしなく開けカンナは声を出した。身悶えも出来ず、首だけを振り乱れ始める。動こうとする度に軋む縄がより快感を与える。
「拷問だなありゃ」
「ルシア見過ぎだろ」
「だってすげーだろ、あれは」
「凄いけど…可哀想だろ」
「でも良さそうだぜ、カンナは」
がちゃ…
入り口付近から音が聞こえた。それは入った時と同じように…
「開いたか、帰るぞルシア」
「んー見たかったな」
「悪趣味にも程がある」
無理矢理手を引きルシアを連れ出す。矢田は本当に何もしてはこなかった。帰る道順も間違っていない、誰かが追ってくる訳でもない…。安心し外に出てタクシーを拾う為大通りへと足を進める。