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half. ~Sweet blood~
第14章 縛られる体と、心…
「別に俺に縛らせてって言ってるんじゃないんだか、そんなに怖い顔しないでよ。俺はね身体だけじゃない、心まで縛れるようなセックスを教えてあげたかっただけだし」
「心までって…?普通にやるのとどうちがうんだよ」
「縛られてみたけどやっぱり違うって感じる人も居るし、縛られて初めて出せる自分がいたって人もいる。一概にこう!って言い切れないけど、そーゆー願望があるなら一度彼に手だけでもしてもらったら?ルシア君の何かが変わるきっかけになるかもしれないよ」
「ルシア…帰るぞ」
「ね、君もさ…砕けてみなよ」
振り返る事もせず、繋がれた手は半ば強引に引かれた。タイミングよく止まったタクシーに乗り込む。昂は一言も喋らなかった…
繋がれた手は離れる事なく…家に入る。いつものように並んでソファに座り、ただ時間だけが過ぎていった…