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half. ~Sweet blood~
第4章 halfと、quarter…
血を吸われるのにも慣れてきた。なによりルシアが加減している、噛み方がソフトになってきていた。
「毎回思うんだけどよ、そんなにうめーのか俺の血は?甘いってゆーけど、鉄の味しかしねーだろ」
「鼻に抜ける感じがちげーんだよ」
「おまっ、食評論家みてーな言い方だな」
「ヒョーロンカ?」
「味とか料理に詳しい奴って事だよ」
「血だけに関してはな」
口元を拭い歯をしまう。満足したのかソファにもたれかかるとhalfの事を話し出した。
「純人間だって美味そうな匂いがしたら食いたくなるだろ?それと一緒だ。美味そうな匂いの純人間の血が欲しくなるんだよ」
「halfって皆同じ匂いが好きなのかよ」
「好みがあるからな、引かれる香りはそれぞれ違うんだよ」
「じゃぁhalfが沢山いても俺のトコにはお前しかこねーのか」
「そうとも限らねーよ、雪斗の香りに惹かれたら来るからな。たまたま俺だっただけで、実際島に来たら雪斗の香りに惹かれてくる奴だっているかもしれねー」
「ふーん、そっか」
「halfはまだいい、マシだぞ?えげつないのがいるからな。俺がソレじゃなくて良かっただろ」
悪い顔して笑うルシアは
恐ろしい事を言った。