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half. ~Sweet blood~
第4章 halfと、quarter…
「だから安心しろ、殺さねーから」
「そんな心配してねーよ、お前みたいなガキに殺されるほど弱くねーからな」
「ガキとか言うけどな、きっとお前いつか俺に救われる日がくるぞ?」
「どんな時に助けてくれんだよ」
「お前が瀕死になったらhalfにしてやるよ、まぁhalfよりはquarterって言った方がいいけどな」
尖った歯先をちらつかせながら
ルシアは言ったんだ
「俺の血やるよ」
「はぁ?」
「halfの血ほど強くはないけどな、純人間より再生能力高いから」
「いや、遠慮するわ」
「まぁ、その時がくれば分かるよ」
「そん時は死なせてくれないか」
「死ぬのが怖くないんだな雪斗は」
歯をしまうといつものようにマスクをした。