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half. ~Sweet blood~
第4章 halfと、quarter…
「なぁ、明日休みなんだろ?寝る前にもう1回飲ませてくんねーかな」
「加減しろよ」
「分かってるって」
寝室に向かいベッドに身を投げる。その横に座るルシアは嬉しそうに顔を近づけた。ベッドが軋み、肌に歯先が当たる…痛みと共に心拍数が上がり、意識はそこに集中する。
「いつ吸ってもうめーな、雪斗のは」
「っ…いいから…早く済ませろ…よ」
「やっぱり痛いか」
「黙ってすませろ」
喉が鳴る音が数回すると痛みが引いていく。肌を這う舌はなま暖かく傷を癒した。
「ごっそーさん」
「満足かよ」
「あぁ」
「じゃぁ寝ろガキが」
布団に潜りこみ俺は瞼を閉じた。暫くすると雪斗は寝室をあとにする、そしてリビングから雪斗の声が聞こえて俺は笑った。
「っくそ、まだフラフラする」
加減するの忘れて飲み過ぎた、って。