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half. ~Sweet blood~
第5章 勉強と、勉強…
あ、い、う、え、お
ひたすら平仮名。
「おい、何回書けばいいんだよ」
「完璧になるまでだ」
「はぁ…」
「平仮名が完璧に書けたら飲ませてやる」
「卑怯だろそれ」
「飲みたきゃ書け」
ひたすら平仮名を書いて、頭が痛くなる。
まじ無理だ。今更勉強とかありえねー
雪斗は意地悪だ、優しくなんかねー
「いずれは、敬語も覚えろ」
「ケーゴ?それ誰?」
「はははっ、っ…くくっ…」
「笑うんじゃねーよ」
腹を抱えて笑う雪斗は
「まだ先だ、今はいいから平仮名書け」
そう言ってまた笑った。