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half. ~Sweet blood~
第5章 勉強と、勉強…
「あれだな、お前は愛嬌とか覚えた方がいいぞ」
辞書片手に煙草を咥える。眉間に皺を寄せペラペラと頁を進めた
「てめー煙草辞めたんじゃねーのかよ」
「はぁ?平仮名書けるまで飲めねーんだからいいだろ」
「身体に悪いもん蓄積させんな、それまぢで不味いんだよ。すぐ辞めろよ」
「書けるようになったら辞めてやる」
「あーもうやめだ、字なんて必要ねー」
「何でだよ」
「おめーがquarterなりゃ済む話だ。血やるから飲め、今すぐ飲め」
「嫌だな、俺はいつか死ぬんだよ。長生きしたって苦労が増えるだけだからな」
「チッ…」
ペンを投げ身体を伸ばす。
俺は死にたい時には死ねねーよ。
「死にたいのかよ」
「そんな感情すら分かんねーよ。簡単には死ねないんだからな。でも反対に生きたいとも思わねーよ」