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half. ~Sweet blood~
第5章 勉強と、勉強…
金髪に深い青の瞳、色は白くまだ幼いルシアを目の前にして。一見女に見間違えてもおかしくない容姿に…
「はっ、あれ?君…女の子じゃないよね」
「男だ」
「どっかで見た事…あ!君もしかしてhalfじゃない」
こいつも俺を知ってんのかよ?
「あぁ」
「ユキ、half買ったのか?」
鋭い目つきで俺を睨む。昂が言いたい事はすぐに理解できた。《お前もあいつ等と同類か?》って。
「ちげーよ」
「じゃぁ何でhalfがお前の部屋に居る」
不信感たっぷりなきき方しやがって、だからルシアを部屋に入れたのに意味ねーじゃん。
俺はルシアが居る経緯を話した。
「なるほどね、ユキ…俺も同じ事したと思う」
「見て見ぬ振りはできなかったんだよ」
昂は先ほどの険しい目つきではなく、柔らかな目つきでルシアを眺めた。
「俺、昂って言うんだ。よろしくな」
「あー、よろしく」
昂は…血くれねーかな。
俺はずっとそれで頭がいっぱいだった。