この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
half. ~Sweet blood~
第5章 勉強と、勉強…
味見程度で済むかな、雪斗くれねーから我慢できねーかも。
「何処から吸うの」
「何処でもいい、痕は残んねーから」
昂は腕をまくり差し出す。
遠慮なんて知らねー
俺は柔らかそうなとこを見つけて歯を立てた。
「いっ…て…」
昂も雪斗と同様に顔を歪ませる。
ゴク、ング…
恍惚の表情を浮かべ喉に流す。
「ハァ…ごちそーさま」
自身の腕を触り確認する。
何度も角度を変えながら、光に当てたりして。
「すげー、本当に痕ないし」
「お前加減したんだろーな」
「二口しか吸ってねーよ」
たっぷり二口だけどな。
口内に残る味を惜しむように舌で味わう。
「ユキやきもち?」
「はぁ?何でやきもち妬くんだよ」
ユキ気付いてないんだ、ルシアが美味しそうな顔して飲んでた時自分がどんな顔してたか。今日はユキの可愛い顔が見れたし、来て良かったかな。
クスクスと笑う昂が二人には理解できなかった。
「ルシアまた今度飲ませてやるからな」
ユキに少し意地悪をしてやった。ほら、またそんな顔してる。当分はコレ使えるな。
「ラッキー」
「ルシアてめー調子乗んなよ」