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half. ~Sweet blood~
第5章 勉強と、勉強…
「お前、誰でもいいのかよ」
怪訝そうな表情で眉間に皺をよせる。
「はぁ?何がだよ」
「血くれりゃ誰でもいいのかって」
「いや、血なくたって死なねーからな。無けりゃ無いでか構わねーよ」
「じゃぁあんまり他人からもらうな」
「雪斗、お前も他人だろ」
何で雪斗がこんな事言うのか分からない。昂がかくれるって言ったから飲んだだけだろ?それに超加減したんだしな。
「それに雪斗も昂も特別いい香りすんだって、我慢できなかったんだよ」
「ルシア、てめーの主は誰か言ってみろ」
「お前だろ」
「名前で呼べよ」
「っ、雪斗」
「俺がやめろって言ってんだからやめろ、分かったな」
「…はいはい」
俺は卑怯だな。こんな時にhalfの決まりをた使ってる。何故かイラついたから、八つ当たりにこんな事言って…最低だろ。何が主だよ…
《ヤキモチ?》
はぁ?な訳あるかよ。何に対してヤキモチなんて妬くんだ。ただな…ルシアが昂の血貰っていい気分じゃなかったのは、確かだった。
昂が変な事言うから…
ルシアに我慢すんなとか、甘えろとか…そんな事いっといてこれじゃ駄目だな。
「ルシア、血やるよ」
「平仮名書けねーよ?」
「それでもいい」
俺はルシアを抱き上げ膝に乗せると、自ら首を差し出した。恍惚の表情をするルシアをみつめながら…