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half. ~Sweet blood~
第7章 はじめての、発情…
翌日から俺たちは白瀬を探すべく、車を走らせた。しばらくはマンションには戻らず探す予定だ。
「俺が必要になったら起こして」
ルシアは後部座席で足を伸ばし常に寝ている。なんでも日に当たるのが嫌だとか、体力使うだとかで。アイマスクをしさらにマスクをし熟睡している。
「さすが半分vampireだね、夜型なんだ」
「よく知らねーけど基本家から出ないしな」
「ルシアとユキってどこまでの関係なの?」
「お前な…そーゆーきき方すんなよ」
「え?まさか何もない訳ないだろ」
ニタニタと笑う昂は聞かなくても分かっているかのような口ぶりで問いかける。
現に何も無かった訳じゃないからな…
「何にもねーよ」
「ユキって誤魔化す時癖出るよな、眼鏡弄る」
「昂、勘弁してくれ」
「ハハッ、ユキはわかりやすいな」
車を止めると昂はコンビニに入っていく。寝ているルシアに声をかけ起こせば、大きく背伸びをし目を開けた。
「腹へってねーか?コンビニついたけど」
「あー、いらない」
「トイレは」
「いい」
「悪いな、付き合わせて」
「別にいいって、たまには主の役にも立たたなきゃな」
俺は後部座席に移りルシアの横に座る。
「我慢してんだろ?飲んでいいんだぞ」
「運転してんだろ、いらねーよ」
「昂に変わるから大丈夫だ、いいから飲めよ」
いらないって言った割には、しっかり歯は伸び用意ができている。俺はマスクに手をかけた。