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half. ~Sweet blood~
第8章 難航、その先に…


「ナイフそのままに、しててくれてるなんてアイツ優しい所あるじゃん」


「い…いから…早くしろよ…っ」


「舐めてる間に出血多量で死んだらどーする?それより…もっといい方法あるだろ、雪斗」


「っ…じゃ…死ん…だ…方がマシ…だ」


「はぁ…残念。仲間になれるチャンスだったのにな」


「ルシア、ユキ助けてくれって…マジ死んじまうって…」




痛さから意識を朦朧とさせ
瞼がゆっくりと落ちていく。




「痛さで目覚まさしてやるよ」



ニタァと笑い舌を出すとナイフを引く抜く。あふれ出る血を吸いながら、傷口に舌を這わせた。


「ガハッ…っ…くっ…っ…」


急所は避けてるんだけどな…傷口塞がるまで雪斗保つか…?マジ冗談抜きで出血多量で死んだらどーしよ…



徐々に閉じていく傷口…

あーあ、つまんねー。
雪斗がquarterになるチャンスが台無しだ。




「ごちそうさん」



「っ…ハァ…ハァ…」



息の整わない雪斗はわき腹に触れながら、微かに笑っていた。いや…そう見えただけかも知れない…。



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