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half. ~Sweet blood~
第10章 偽りと、確かな気持ち…
口内に若干鉄の味が広がり、それすらを逃さないように追う舌は簡単に侵入してきた。舌と舌が絡まり、身体は熱を帯び出す…血を吸われる快感など分からないが、ルシアの舌で快感を味わう。自身の鉄の味にも関わらず、何故か嫌じゃなかった。
クチュ…チュ…
卑猥な水音が脳に響く。
抑えきれない気持ちは行動にでる。
抱きしめた手は背筋をなぞるように動き、もう片手で苦しそうに膨らむモノに刺激を与える。
「ふっぁ、あ…こうっ、やめ…」
「やだ」
ピクリ、ピクリ…と反応する姿はとても可愛く映る。既に血は止まり、口内にも鉄の味はしなかった…必死に首に抱きつくルシアが俺の自制心を壊すんだ。
「可愛いな」
「ん…っ…はぁん…」
閉じかける瞼から覗くブルーの瞳がやらしく誘う。深い海に墜ちるように誘うんだ…