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創性器オルタナティブキモーション
第4章 第四章 バルセロナは燃えているか
春。

それは新たな花が咲き誇るとき。

春。

それは始まりのとき。

俺。

それは惨めな童貞。



「YO! YO! 主食は乾パン♪ 時々残飯♪」

ラップを歌いながら電車に乗り込む俺。

乗客どもはドン引きで5m離れていく。

俺様のカリスマ性に恐れ入ったみたいだなYEAR。

痛々しい人間に成り下がってしまった俺は、秋葉原に向かっていた。

ヲタクどもを蹴散らすためにだ。

「えー次はー秋葉原ー秋葉原ー」

隣にいる池沼のアナウンスにより俺は目的地に着いたのだと認知する。

ありがとう池沼。

俺は池沼に初めて感謝しながら電車を降りる。

因みに池沼の言動が恐くて乗車中は借りてきた猫状態だった。

過ぎたことはどうでもいい。

俺はヲタク狩りに馳せ参じる。

駅を出て旧ラジオ会館を通りすぎてアニメートにお一人様ご来店しまーす!

「……ワッタァヘル?」

俺はビビってマイッチングしていた。

カップルやガキどもで溢れかえっていたからだ。

「はわわわわ!!」

腰を抜かさざるを得ない。

10年ぶりに来たが、ヲタク文化はすでにリア充たちに取り込まれていたのだ。

今更気付いたのはテレビを見ないし外にも出なかったからである。
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