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創性器オルタナティブキモーション
第1章 第一章 ゲティスバーグの獸
次の日、鏡の前に立った俺は絶望していた。

「元がキモいやん!!」

痩せてもキモメンそうな顔面。

デブだと脂肪で顔面がなんちゃらと言い訳出来るが痩せるとそれがナチュラルなので言い訳出来ないのだ。

「だが待ってほしい。現代には雰囲気イケメンとかいう馬鹿馬鹿しい言葉がある。それを目指せば……」

諦めるな。

俺の勤めている会社は薄給、サビ残、パワハラなんでもござれの超ブラック会社だが諦めるな。

「まずは痩せよう」



案の定ダイエットは続かなかった。

「Shit!!」

しかしちょっと待ってほしい。

世の中にはデブでも可愛い彼女を連れ歩く猛者もいる。

つまりなにが問題なのかというとコミュニケーション能力だ。

それさえあれば中卒ニートが大企業に就職することも、キモデブがモデルの美人彼女を作ることも可能である。

如何せん、俺はコミュ障。

友達もいないしどうやって改善したらいいんだ?

職場でも孤立状態だし外出しないし……

そうだ外出すればいいのか!?

冴えてる冴えてる俺冴えてるよぉん!!
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