この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
好きと言って
第3章 世なりとも
「おい。映画はどうするんだ?」
今日は。久しぶりにハルト先輩から
「時間があるから映画に行こう」と
誘われたのに。
待ち合わせのカフェにハルト先輩はなかなか来なかった。
そして、走ってきたのはレン先輩。
「悪い。ハルト急に用事が出来た。俺でよかったら映画に付き合うよ」
大粒の汗をかきながら
向かいの席に座った途端、お水を飲み干した。
「なんでレン先輩が?」
「ハルトが急に用事が出来たって。電話してきた。
梨乃が映画を楽しみにしてるから、一緒に行ってやってくれって」
「そうですか」
そう言ったきり私は言葉が出せなかった。
「帰ります。わざわざ来てくれたのにスミマセン」
そういうと私は伝票を持ってレジに進んだ。
「おい。映画はどうするんだよ」
カフェを出たところでレン先輩に腕をつかまれたけど
振り向くわけにはいかない。
どうしても涙を止めることが出来ないんだもん。
「梨乃」
今日は。久しぶりにハルト先輩から
「時間があるから映画に行こう」と
誘われたのに。
待ち合わせのカフェにハルト先輩はなかなか来なかった。
そして、走ってきたのはレン先輩。
「悪い。ハルト急に用事が出来た。俺でよかったら映画に付き合うよ」
大粒の汗をかきながら
向かいの席に座った途端、お水を飲み干した。
「なんでレン先輩が?」
「ハルトが急に用事が出来たって。電話してきた。
梨乃が映画を楽しみにしてるから、一緒に行ってやってくれって」
「そうですか」
そう言ったきり私は言葉が出せなかった。
「帰ります。わざわざ来てくれたのにスミマセン」
そういうと私は伝票を持ってレジに進んだ。
「おい。映画はどうするんだよ」
カフェを出たところでレン先輩に腕をつかまれたけど
振り向くわけにはいかない。
どうしても涙を止めることが出来ないんだもん。
「梨乃」