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好きと言って
第3章 世なりとも
「おい」
「なんでハルト先輩は私に直接電話してくれなかったのかな?
私は映画が見たかったわけじゃないんですよ。
ハルト先輩とデートしたかったんです」
「梨乃」
「呼び捨てにしないでくださいよ。
私を呼び捨てにするのはハルト先輩だけなんですから」
「梨乃ちゃん」
「今日、やっとデートできると思ったのに。私わがままですか?」
「梨乃。お前、麻子に春人と一緒にいていいって言ったか?」
「・・・・え?」
「麻子が就活を二人でするのに梨乃に気兼ねなく出来るってハルトに言ってた。
今日も急に先輩がリクルートで会ってくれることになったんだ。そこに二人で行った」
「・・・・・じゃぁ」
「え?」
「じゃぁ、私はなんていえば良かったんですか?
麻子さんに私じゃハルト先輩の就活の力になれないって言われたんです。
私がダメって言ったらハルト先輩の不利になりますか?」
「梨乃」
「もう、よく分かりません。本当は・・・・
デートをドタキャンされたのも今日が初めてじゃないんです」
言い終わらないうちに自分がみじめになって・・・・
涙があふれてきた。
「なんでハルト先輩は私に直接電話してくれなかったのかな?
私は映画が見たかったわけじゃないんですよ。
ハルト先輩とデートしたかったんです」
「梨乃」
「呼び捨てにしないでくださいよ。
私を呼び捨てにするのはハルト先輩だけなんですから」
「梨乃ちゃん」
「今日、やっとデートできると思ったのに。私わがままですか?」
「梨乃。お前、麻子に春人と一緒にいていいって言ったか?」
「・・・・え?」
「麻子が就活を二人でするのに梨乃に気兼ねなく出来るってハルトに言ってた。
今日も急に先輩がリクルートで会ってくれることになったんだ。そこに二人で行った」
「・・・・・じゃぁ」
「え?」
「じゃぁ、私はなんていえば良かったんですか?
麻子さんに私じゃハルト先輩の就活の力になれないって言われたんです。
私がダメって言ったらハルト先輩の不利になりますか?」
「梨乃」
「もう、よく分かりません。本当は・・・・
デートをドタキャンされたのも今日が初めてじゃないんです」
言い終わらないうちに自分がみじめになって・・・・
涙があふれてきた。