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好きと言って
第1章 飛鳥川
サークルで人気の2つ年上のハルト先輩と付き合って半年。
こんなに優しい先輩と私が付き合っているのが嘘みたい。

女子高から共学の大学に入学して
久しぶりの男子と上手く話ができなかった私に
いつも手を貸してくれるハルト先輩に告白されて
有頂天になって「はい」と返事をした。

ものすごく人あたりが柔らかい先輩は
男子に免疫のない私にもすごく優しくて
私はハルト先輩の隣にいるとすごく安心できる。

そんなハルト先輩にいっつもくっついてるのがレン先輩。
この二人はすごく仲が良くて
サークルでもいつも一緒。

ハルト先輩が私と付き合いだしても
レン先輩はいつも一緒にいるから
必然的に3人で行動することが多い。

「レン先輩~いい加減にデートまで着いてこないで下さいよ!」
「良いじゃん。な?ハルト。俺は梨乃よりハルトとの付き合い長いし!」
「変な自慢しないでください!」
「あ。おれアスパラ好き」
「レン先輩!」
「ごめんね。梨乃。レンが着いてきちゃって」

二人とも昼食後の講義が空く火曜日は学食ではなくて
少し歩いてファミレスでお昼を食べる。

今日もそんな短時間デートにレン先輩は着いてきた。

「良いじゃん。俺一人でご飯食べたら寂しいじゃん。お!エビも好き」
「も~~~~~・・・・」

そんな二人のやり取りを苦笑いしながら
ハルト先輩は優しく見てる。


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