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銀の木洩れ日亭へようこそ
第2章 目を覚ます
ジークが再び意識を取り戻した時、視界は窓から差し込む光で淡く茜色に色付いていた。
室内に人の気配はない。
部屋の隅の暖炉から、緩く沸き続けている湯の音だけが微かに耳に届く。
何度か寝返りを打った後、彼は慎重に上体を起こしてみた。
素肌の至るところに包帯が巻き付けられていたが、特に痛む箇所はない。
あの晩深く斬りつけられ、だらりと下がったまま感覚のなかったはずの利き腕も、問題なく動くようになっている。
見知らぬ少女の高度な治癒術に感服しながら、ベッドからそろりと足を下ろす。
身に付けていたものやは武器も含めてベッドの傍らにきちんとまとめて置かれていた。
室内に人の気配はない。
部屋の隅の暖炉から、緩く沸き続けている湯の音だけが微かに耳に届く。
何度か寝返りを打った後、彼は慎重に上体を起こしてみた。
素肌の至るところに包帯が巻き付けられていたが、特に痛む箇所はない。
あの晩深く斬りつけられ、だらりと下がったまま感覚のなかったはずの利き腕も、問題なく動くようになっている。
見知らぬ少女の高度な治癒術に感服しながら、ベッドからそろりと足を下ろす。
身に付けていたものやは武器も含めてベッドの傍らにきちんとまとめて置かれていた。