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銀の木洩れ日亭へようこそ
第2章 目を覚ます
「急には無理だろうから、今夜はお粥で我慢だな」
膝丈のローブに包まれている彼女の身体を横目で盗み見ていたジークは、急に顔を覗き込まれてビクリと姿勢を正した。
「あっ…、ああ、ハラが減ってるから、何でも美味いよ」
慌てて答えてから、失礼な発言をしてしまったと後悔する。
だが女性は特に気にした風でもなく、若いと治りも早いなー、などと機嫌良く独り言を漏らしている。
建物には、先ほど出てきた扉とは別に、大きく堅固な正面玄関があった。
扉の脇にはクセのある文字で
『薬と食事と宿。銀の木洩れ日亭』
と彫られた金属製の看板。
「ようこそ、『銀の木洩れ日亭』へ」
冗談めかして恭しく扉を開く女性に促され、ジークは中へ足を踏み入れた。
膝丈のローブに包まれている彼女の身体を横目で盗み見ていたジークは、急に顔を覗き込まれてビクリと姿勢を正した。
「あっ…、ああ、ハラが減ってるから、何でも美味いよ」
慌てて答えてから、失礼な発言をしてしまったと後悔する。
だが女性は特に気にした風でもなく、若いと治りも早いなー、などと機嫌良く独り言を漏らしている。
建物には、先ほど出てきた扉とは別に、大きく堅固な正面玄関があった。
扉の脇にはクセのある文字で
『薬と食事と宿。銀の木洩れ日亭』
と彫られた金属製の看板。
「ようこそ、『銀の木洩れ日亭』へ」
冗談めかして恭しく扉を開く女性に促され、ジークは中へ足を踏み入れた。