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day’s(旭×修)
第1章 present four U
ある日の日曜
俺のスーツを買う為に出掛けていた。
4月、だいぶ暖かくなってきたが
若干肌寒く感じた。
薄手の上着を脱ぎ試着する…
「修見て、どうですか?」
「あぁ、いいんじゃないか」
「そればっかですね」
店内をみて回る修は
俺を特に気にもせず返事をする。
カッコイイ。とか言って欲しいんですけど…
修の性格上そんな事無理か…
「決まったのか」
「はい、荷物になるから
自宅に届けてもらいます」
「そうか
旭先に車回してきてくれないか?
手洗いにいってくる」
「はーい」
車を店の前で停め修を待つ。
サングラスの奥で笑みがこぼれる
車内に流れる曲に合わせるようにして
ハンドルにトントンと指でリズムを加えた。
修スーツ届いたらビックリするかな。
修の反応想像するだけで
気持ちが弾んじゃうんだよね。
「待たせたな」
「いいえ、じゃ帰りますか」
「そうだな」
そう遠くはない距離だが
浮かれた気分が隠せず
ついスピードをあげてしまう。
そして…
修に怒られる。
「安全運転しろ」
「はーい」
怒られたのに
沈まないでいる旭を不思議に思う。
そんな旭を見つめる修も
頬が緩み、優しい眼差しを向けた。
「ただいま」
毎日のように帰ってくる言葉
「おかえり」
同時に帰宅しているのにも関わらず
修は毎日言ってくれる。
そんな修が愛おしくてたまらない…