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可愛いヒモの育て方。
第7章 露天風呂へ
初めてのオモチャの感触に、肌が粟立つ。小さいし、負担はないけれど、やっぱり人の指やあそことは違った。
何度か深呼吸し、立ち上がる。
肌の温度と馴染めば、別に大丈夫そうではあった。
「どんな感じなんすか?」
麻人の元に戻ると、そう聞いてきた。そこにいやらしい響きはなく、純粋な興味からみたいだった。
「……変な感じ?」
「疑問系?」
「最初は、なんか違和感あったけど、馴れればあんま入ってる感じしないかな」
「へー。やっぱりそんなもんなんすね。振動させてみていいですか?」
「へ? 振動?」
麻人はイタズラっぽい顔で、何かをちらつかせた。気づいて声を上げる。麻人が右手に持っていたのは、手提げの中にあったはずの、ローターを遠隔操作するためのリモコンだった。
「何勝手に人の手提げ漁ってんの!」
「ごめんなさーい。友梨香さん、絶対渡してくれないと思ったんで」
「ダメ、入れるだけって言ったじゃんっ」
「いやいや、振動させなきゃローターの意味ないでしょうが!」
奪い取ろうと麻人の腕を掴もうとするけど、交わされてしまう。