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かわいい狼くん
第10章 近付く影
『はぁ…早くお客さん来ないかな…』
心は三角座りをして
1人お客さんが来るのを待っていた
いつもいる教室だけど、真っ暗だし…
この音楽怖いなぁ…
するとバタバタと足音が聞こえてきた
『あ、お客さんだぁ!』
心は立ち上がり
驚かす準備をした
足音が近付くなったと思ったら
ものすごいスピードで3人通り過ぎていった
『あ…れれ……?』
また行っちゃったぁ…
今日私、1人も驚かせてないよ〜。
そう、来る人全て
沙羅から猛ダッシュで逃げる為
心は驚かせずにいたのだった…
そんな事とは知りもしない心
また座って待つ事にした
するとそこに春樹がやってきた
「桜井さん、お疲れさま。
飲み物配ってるんだけど…いる?」
『わぁ!ありがとう〜』
心は春樹からミネラルウォーターを
受けとり口に含む