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かわいい狼くん
第10章 近付く影


薄暗い部屋の中
不気味な音楽が流れている…


次々と襲いかかる仕掛に
ビクビクする3人…


「きゃっ!新、手繋いでよ〜」


「しゃーねぇな!ほらっ」


その横で必死に彰斗について行く愛菜


「ほら愛菜、彰斗くんとこ行きなよ!
近付くチャンスだよ!」


愛菜に耳打ちする亜里沙


「でもぉ…///」


すると後ろから誰かが追いかけてきた

「待ぁ〜てぇ〜〜」


「「「ギャーーーー!!」」」


3人は一目散に走り去っていった…



「え!ちょっ…」


3人を追いかけようとした瞬間
腕を掴まれ、聞き慣れた声がした



「よ!彰斗くん♪」


「え…沙羅さん?



…その格好…なに?ぷっ…」


「笑うなー!
砂かけババァよ!」


「あ〜、似合ってるね!」


「嬉しくないわよ!!
心を見に来たんでしょ」


ニヤニヤする沙羅


「べ、べつに…///」


「ふふ、猫耳つけた心可愛いわよ〜♡」



「猫…耳……///」



「あ、次のお客さん来るし行くわ♪
あんまりイチャイチャしないでよね」



じゃあね〜と、沙羅は手を振り
行ってしまった


ふっと笑い
彰斗は足を進めた


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