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かわいい狼くん
第12章 囚われたうさぎちゃん
資料室の前で立ち尽くす心…
ここを開けたら…
もう…逃げられない…
でも写真…消してもらわなきゃっ!
ギュッと手を握り
意を決して扉を開こうとすると…
ガタガタっ…!
なにか机にぶつかったような音と同時に
中から声がした
え、な…なに?!
恐る恐る耳を近付けると
心は目を見開く…
「あぁっ!先輩っ…はぁん、気持ちい
っ…」
「ほら、早くイけよ」
「あっあぁ!あ…先輩、もう…ああぁ!」
「くっ…」
や、やだ…この声…
しばらく心が固まっていると
声が扉に近付いてくるのがわかり、
咄嗟に角に隠れた
するとガラっと扉が開く
「それじゃあまた…九条先輩♡」
女は反対側へと去って行った
ふぅ…
部屋間違えたかな…
あれ…?
でもさっき九条先輩って…
「何隠れてんの?」
ビクッ!!
後ろから突然声をかけられ、
驚いた心はゆっくりと振り返る
『九条…くん…』