この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
かわいい狼くん
第16章 幼い記憶
しばらく睨み合っていると、
また別の声がした
「どうしたのかな?
ここは皆の公園だよ?仲良く遊びましょうね」
彰斗とアルは声がした方を振り向く
そこには柔らかい栗色の長い髪の
女の人がニッコリ笑って立っていた
ガキ大将達は、大人が来たことに
慌てて帰って行った
「ふふ…僕たち怖かったね。
もう大丈夫だよ」
「ありがとうございます…」
アルが頭を下げ
慌てて彰斗も頭を下げる
「あらぁ!ふふ…いいのいいの!
公園は皆で遊ぶ場所なんだし、気にしないで」
すると遠くから
誰かが走ってくる
彰斗とアルはその子を見て
一瞬時間が止まった……
『ママー!見てぇ!
お花の冠作れたの〜!』
そう言いながら
女の子は作った冠を頭に乗せて
ニッコリ笑ってみせる
その姿はまるで、天使だった……