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かわいい狼くん
第16章 幼い記憶
「アル…どうしてココちゃん来ないの?」
あれから何日も公園で待っているが…
心は現れない
アルは困ったように頭を掻く
すると近くの大人が話している声が聞こえた
「この間の事故の話聞いた…?」
「聞いた聞いた!この近くであった事故よね?」
「それが…お母さん、亡くなったみたいよ」
「女の子は無事なの?飲酒運転していた
事故にあうなんて…可哀想に…」
「女の子もまだ意識が戻っていないみたい」
アルは咄嗟に大人の方へ駆け出した
「すみませんっ…それ、いつの事ですか!」
「え?えっとー…たしか5日前の夕方だったかしら?」
……5日前
最後に心と遊んだ日だ…
お母さんが死んだ…?
意識が戻ってない…?
「あのっ…その子の名前、わかりますか?!」