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かわいい狼くん
第4章 勉強会
彰斗side


はぁ…


彰斗は歩きながら
先程の心を思い出し溜め息をついていた



あんな潤んだ目で見上げられたら
我慢するの大変なんだからなっ…



「あの顔は…反則だろ…っ///」



ボソっと呟きながら
彰斗は新の家に向かっていた


今日は、約束していた勉強会の日だ



休日は心と過ごしたいのに…
はぁ…、めんどくせっ



そんな事を思いながら
新の家に着きチャイムを鳴らす



ガチャリとドアが開き、
中から新が出てきた


「よっす彰斗!遅かったな」

「あぁ、悪い」



そして新の部屋に入ると、
亜里沙と愛菜の姿があった


「いらっしゃーい♪」


「お前ん家じゃねーだろ」



まるで自分の家のように
笑顔で迎える亜里沙に、
つっこむ新…



こいつらほんと仲良いな…




そしてその横には
相変わらず顔を赤くして俯く愛菜



彰斗は気を遣い声をかける



「阪下さん、わかんないとこあったら聞いてね?」


「う、あっ…はい!///」





しばらく黙々と勉強していた4人…



彰斗は、ふぅ…とひと息つき
周りを見る



新は亜里沙に教えながら
楽しそうにしていた



愛菜はというと…ずっと同じ問題で
ペンの動きが止まっている


…わからないのか



「そこは、このやり方ですると簡単だよ?」



彰斗が手を伸ばし、
愛菜のノートへ書き込む



「あっ!ほんとだ!
あ、ありがと///」



愛菜が顔を上げると
すぐ近くで、いいえ、と微笑む彰斗の顔…



すると、耳まで真っ赤にした愛菜は
慌ててまた下を向く



なんだかわからない彰斗は
不思議に思いながら眉を上げて頬を掻いていた





その様子を見ていた新と亜里沙は
顔を見合わせニッと笑う…




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