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かわいい狼くん
第6章 意地悪な狼くん


「ココ、そんな服持ってたの?」


キッチンで水を飲む心に
後ろから声をかける彰斗…


『ずっと前にね、沙羅ちゃんとお揃いで
買ったんだけど…
恥ずかしくて着てなかったの///』


「すっごく…可愛いよ…」


濡れた髪を撫でながら
彰斗は妖しく目を細める


『そ…かな///』


「うん…今すぐ食べちゃいたい…」



ドキッ



『ダ、ダメだよっ…///』


真っ赤な顔であたふたする心を見て
プッと吹き出す彰斗


『…?!///』


「冗談だよ…プッ…
そんなに焦らなくても…ククッ」


手で口を抑えて笑う彰斗


『も、もぉー!///』



するといきなり指で顎を上げられ
唇が重なった…


すぐに離れてニヤリと笑う彰斗



『なっ…彰斗くん!
沙羅ちゃんがいるのにっ…///』



「大丈夫…リビングからは見えないよ」



すると心を呼ぶ声がした



「心ー!この番組超おもしろーい!」



『あ、すぐ行くねー!』


彰斗越しに返事をする心


彰斗は微笑みながら
心の唇をなぞり…

「ほんと…今すぐ食べちゃいたいくらい
可愛いけど…
そう思うのは僕だけじゃないよ…?」


…?


心はよくわからなかったが
また沙羅に呼ばれ、リビングへ戻った…



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