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かわいい狼くん
第7章 焦る気持ち
はしゃぐ亜里沙と愛菜を
ぐったりした様子で見る彰斗…
約束していた
テーマパークへ来ている4人
「ね、新!次はあれ乗ろうよー!」
「おっけ!彰斗も乗るだろ?」
「いや…俺はいい」
あいつら、疲れねーのかよ…
もう2時間程乗りっぱなしだった彰斗は
疲れ果てていた
近くのベンチに座ると
愛菜も隣に座った…
「坂下さんは乗らないの?」
「ちょっと休憩しようかなって…///」
しばらく黙って
新と亜里沙が乗るジェットコースターを
眺める2人…
愛菜はギュッと手を握り
彰斗に話かける
「あ、あのね…
私の事愛菜って呼んでくれなぃ…?///」
「え?」
「あ、あのっ…
別に深い意味はなくてっ///
ただ坂下さんって呼ばれ慣れてなくて…///」
ブンブン手を振りながら言う愛菜を見て
彰斗はキョトンとしてすぐに笑い出す
「プッ…わかった。
愛菜…なんか飲まない?」
ドキッ…
愛菜と呼ばれただけなのに
胸が締め付けられる愛菜
「愛菜…?」
何も言わずに固まる愛菜を
不思議そうに覗き込む彰斗