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主な君に逆らえない
第1章 こういうことってありますよね?
丁重に私を送ってくださった行為は大変紳士的なのですが・・

何故でしょう?

初対面の彼と私のお目付け役である高木がこんなにも友好的に親しげなのは

「決めたからこいつに」

「これは光栄にございます。よい縁(ゆかり)を築けますようお祈り申し上げます」

「ああ。高木だっけ?必要以上の接近は許されないから覚えといて」

「心に刻んでおきます」

恭しく頭を下げる高木
私を取り残し何やら話が進んでいってる気がしてなりませんが、私に入る隙間がありません

「さ、ではお嬢様お乗りくださいませ」

ドアをいつも通りあけ、中へと促されるまま乗り込もうとしましたが、あと一歩で引き戻されてしまいました

驚きのまま振り向かされた先でまたも唇が塞がれました

唇が離れた瞬間に彼の舌が私の下唇を舐めて離れました

「明日は迎えに行ってあげる」

妖艷とはこのことをいうのではないでしょうか?

勝気な瞳に色気を漂わせ、私との口付けで潤んだ唇がいやらしくみえてしまいます

うなづくだけで、私はその場から離れました
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