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主な君に逆らえない
第2章 全て初めてなんです
翌朝きっちりと迎えに来て下さいまして、無言の車内で10分過ごし無事に学校へ着きました

「今日から3日間彼女だよ」
頬へチュっと唇を当てるとスタスタと歩き出してしまいました

私は何がどうなったのか分からずに立ち尽くしてしまいます

振り返った彼は見たことない柔和な笑みを浮かべ私に聞いたことない声音で呼びかけてきました

緊張と警戒で足が思うように動かないのですが、もたつく私を見兼ねて彼がもどってきました

「お姫様には御手が必要だったかな?」
昨日とは別人のような笑顔で私の手を握ると歩幅に合わせて歩き出しました

戸惑いを隠せないまま、昨日出会ったあのロッカーに着きました

正真正銘のお隣りできまづいままの私を余所に上機嫌の彼

昨日のかれは幻だったのかもしれません

払拭できない疑惑にもやもやしますが、とりあえず私は自分の講義に出なくてわなりません

彼も同じ講義とは限りませんし、この場をどう動いていいのか分かりません
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