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主な君に逆らえない
第1章 こういうことってありますよね?
何かを描こうとしているのは明らかです・・それが私なのでしょうか?
無理に今連れてくる必要なんてなかったのではないでしょう?

私でなくてもいいはずです

シュッ・・シャッ・・と鉛筆が紙をする音が静まり返った部屋に響きます

その音が私を少しずつ安心させていきます

いつしか彼の視線と鉛筆がはしる音が心地よく感じてしまっています

「じゃあ脱いで」

心地よく感じて、リラックスさえしていた私は完全に油断していました

「早くしろよ」

次には頭の中は真っ白です

「おい。聞こえねーのかよ 」

聞こえております

がたっと彼が椅子からたち、私の元へやってきます

顔面蒼白とはまさにこのことではないでしょうか ?

「いい顔すんじゃねーか。お嬢様」

気品漂ういでたちからは想像出来ない口調にたじろぐことしかできません。

シュルっと私の着ていた物から音がしました

ベッドの先で伸ばした腕に私が身につけていた真新しい制服のリボンが垂れています

体が震えていくのを感じます
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