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主な君に逆らえない
第1章 こういうことってありますよね?
唇も小さく震え、瞳が潤むのを感じ目の辺りがかぁっと熱を持ち始めますが私人前で涙なんて見せたくありません

なので俯き必死に堪えます

ぎっとベッドが揺れ、同時に彼がすぐそばにいるとわかります

「お嬢様も怖がるんだな」

優しい声音にそっと触れられた毛先に神経が走ったように意識が集中してしまいます

髪から肩へと大きな手の感触が移ります

怖い筈なのですが触れられると震えが治まっていきます

熱かった目の辺りも熱が引き私は泣かずに済んだのではないでしょうか?

頬に伸びてきた手はそっと仔猫を優しく撫でるようで、唇へと移動してきた指に心臓がドキドキと鳴り響きます

ぷちんっと弾む音で私の意識は唇に添えられた左手からそれ、彼が音を立てた原因を探ります

右手はいつの間にか私の制服のサイドボタンを全て外し終わったところでした

脇腹とすでにブラジャーが露になっていまして、私は再度恥ずかしさで目が熱くなりました
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