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主な君に逆らえない
第4章 title 濡れた女
口を挟むことを許さず彼女が続けます

「容姿端麗・眉目秀麗・・同じ意味でしてね。ふふっ。秀才にして天才・・おまけに比奈菱家の後継者にして実質の権力者。そして・・・お優しい御心をお持ちになられた・・まさに!非の打ち所のない殿方!!
それこそが比奈菱 透矢様!!」

時折うっとりと・・誇らしげに口にする彼女ですが

本当に透矢の事なのでしょうか?

優しいこころを持っている?

別の方のことに思えます

「あら?」

つり目の彼女の眼光がより鋭いものになりました

「あらららら?あらあらまぁまぁ・・・ごめんなさぁ~い!
私とぉーんだ間違いをしていたようですわぁ~・・んふふふふっあはっあはははっふふっ。嫌ですわぁ~・・私ったらっ・・むふっふふふふっ」

笑いを必死に抑えるように、お腹を抱えています
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