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第2章 2頁目 一人目の犠牲者

「えーつまりちんこをまんこにドッキングして射精することにより童貞を喪失できる仕組みです。実はオナニーしても童貞喪失と言えるらしいで「おいおいおい！ なに惜し気もなく卑猥なこと言ってんだよキモいなぁぁぁ！！」

「きんもー☆」

「勘弁してくださいよ……」

不良たちだけでなく地味生徒からもブーイングが飛ぶ。

一致団結しているではないか！

「ははは、小学生じゃないんだから怒らないで。ここテストに出すから憶えといてね」

「やめろ！！」

2時限目は体育。

ジャージに着替えて体育館にX組はいた。

「…………なあ、小勝たちはどこに行ったんだ？」

「あいつらはいつも体育の時間サボってます。だから無視してやりましょう？」

「いや、ダメだ。あいつら連れてくるから始めてて」

神住は校内を歩き回り、使われていない教室で駄弁っている連中を見つけた。

「お前ら、授業サボるなよ」

「ちっ……今までで一番ウザいなお前」

イケメン不良『小勝卓也』が立ち上がり、神住にメンチを切ってくる。

「調子に乗るな。イラつくんだよクソ先公」

「あまり暴言浴びせるといくら情強の先生でも泣いちゃうぞ」

その時、腹パンされたため体を折り曲げる形に。

後頭部に肘鉄がぶちこまれた。

結構な痛みに神住は地面に手を着いてしばらく動けないでいた。

「ぷっ……ダサくない？」

怯んだ俺に、今朝顔面パンチした女『長谷部真弥』が近付き、頭を踏みつけてくる。

「この学校から出ていけ。あんたみたいなカス教師が来るところじゃないんだよ」