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続・疼く…(2)主と麻以
第11章 家出
家を出て、5日目の朝、麻以は、東京の家に行くことを躊躇していた。

主は許してくれるだろうか…

逆上しない確証はない。

あの家を出るということは、これまでの一切の関わりを切るということ。

ならば、もう、戻らなくてもいいよね……

人としてどうとか、よくわかってる。でも、それ以上に恐怖が覆いかぶさるのだ。

そして、決心がつかないまま、もう5日目になっていた……。



ビジネスホテルも3ヶ所目。

近くの喫茶店でコーヒーを飲んでいた。

『葵さん!』

私は席を変えた。外から見えない所へ。

「どうか見つかりませんように…」





『捜しましたよ、麻以さん』

穏やかな表情の葵が立っていた。


『葵さん……』


……………………………


『帰りましょう。麻以さん、旦那様ときちんと話し合うのです。もし、旦那様が怖いなら、私が麻以さんのそばに居てさしあげます。』

『真紀は、自分を責めて、体調を壊しました。』

『真紀さんが?!真紀さんは何も悪くないのに、何故?真紀さんの容態は?ねぇ、葵さん!』

『真紀は大丈夫、お腹の子も順調です。でもね、考えてみてください、真紀と麻以さんが逆の立場ならどうですか?』

言い返す言葉は何ひとつなかった………




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