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続・疼く…(2)主と麻以
第7章 夏調教…放置
一旦は飛び出した主だったが、麻以の怯えて啜り泣く声を聞くと、また部屋へと戻っていった。


俺の目の届くこんな場所でも、麻以は怖がるんだな…放置の仕方としては悪くない場所なのか。

そうか、その中でも、もし麻以が、欲情すれば、放置も悪くない。

さあ、麻以を拾ってくるか。



明かりが点いて、麻以はキョロキョロすると、主を見つけた。
顔はぐしゃぐしゃだ。

『ずいぶん泣いたんだね、麻以(笑)出してあげよう、さあ、おいで(笑)』

麻以は、ホッとしたと同時にしゃくりあげてわんわん泣きだした。


主は、麻以と向かい合わせで湯に浸かった。

『いつまでも泣かないよ、麻以(笑)』

『うっ…うっ…』

同じ屋根の下に主も居て、一番安心な場所ですら、こんなに怖がる麻以。

外放置は出来ないな…


『独りぼっちが怖かった?
暗いのが怖かった?
僕が怒ったのが怖かった?』

『…全部……あと、……捨て犬になってしまうかも…って…麻以…死ぬ勇気ない……』


麻以は、極限の恐怖に戦(おのの)き、思考回路は最悪の事態しか浮かばなかったのだろう。家の中なのに。





回想:私はそれほど放置が怖かったな。今も独りは嫌だ、特に夜はね…
強がりのくせに、寂しがりやの甘えん坊が起因しているのだと、今でも思っている。
でも、今では、いつもさみしくて、胸が痛くなって涙が溢れる…さみしい…………






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