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♡♡年下Lovers
第1章 ONE
余裕になれない自分に少し情けなさを感じる。俺の方が年上なはずなのに、全く余裕なんて欠片もない。
情けなさを感じても、腰の動きを止めることはできなくて…。気付いていたら最初に動かしていたときよりもっと速く動いていた。
「…はぁっ、…つっ、…紗綾…っ」
「あっん…いいっ…ぁっ、ああっ」
「…紗綾、おれ…もう…」
「あっ、私もっ、…イっちゃ…はぁんっ」
彼女の中が痙攣する間、ゴム越しに熱い液を放った。お互いの呼吸が落ち着くまで、どちらも背中に回した手を緩めなかった。
「紗綾、…すまない…」
「…どうして謝るの?」
「余裕のない男で…俺、年上だしさ…」
「…年上だからって皆が余裕あるとは限らないでしょ?」
紗綾は笑って返すけど、俺は笑おうとしても苦笑いになってしまう。