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♡♡年下Lovers
第1章 ONE
彼女の寝顔を見ているだけで自然に口角が上がってしまう。
「まっ、いっか~、…好きになったきっかけとか…」
こんなに愛しく思えるんだったら、何でもいいって今は思えてしまう。
俺が聞かれた時にちゃんと答えられるようにしとけばいい。
彼女をぎゅっと抱きしめて俺も目を閉じた。
「東條さん!お疲れ様です~!」
「お疲れ、帰るぞー」
「ちょっ、待ってくださいー!」
お互いの時間が合う日は一緒に退社するようになった。周りの奴らもそんな姿を見て、俺たちは公認の仲になった。
「そういえば、隆吾くんは私のどこ好きになったの?」
会社を出て二人きりになれば、上司と部下の関係はなくなる。
「ん~~、笑顔…かなっ」
前もって用意していた言葉を笑顔と一緒に彼女に出してみた。少しして頬を赤く染めて俯く。
「隆吾くん…」
「ん?」
「それって…顔だよね…?」
「いや、…顔じゃない、え・が・お」
「…本当のことは?」
「笑顔だって、帰るぞー」
「ちょっと!待って!顔でしょっ!」
……きっかけは女の人には大事らしく、これから永遠とこの会話が続くこととなった。
____end*