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第3章 THREE

　

私は時々、キミから逃げたくなるの…

その真っ直ぐな心から…

キミの真っ直ぐな瞳から………





「莉奈ーっ！また呼び出しだよーっ！」

「えっ、また莉奈なのーっ！！」

「どこの子！その子は！」

「そんなの隣のＲ高の子に決まってんじゃん！」

「「「きゃーっ、どれっ！見たいっ！」」」

これは毎週水曜日に必ずやってくる私の悩み事、いや、そんな可愛らしいものじゃないのかも…

女子高に通ってやっと３度目の春を迎えた。自由が詰まったキャンパスライフを夢見て勉強する私は、まだもう少しこの相手をしなくちゃいけないらしい。