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♡♡年下Lovers
第3章 THREE
そっと真紘くんの身体に引っ付いてみた。
「…真紘くん、ぎゅってして…?」
「莉奈ちゃん…?」
「…ダメ?」
真紘くんを見てみると顔を赤くしていて、もぉーって言いながら抱きしめてくれた。
真紘くんはとても温かい。包まれると落ち着く。卑猥な心も浄化されてしまうみたいに温かさから眠気に誘われそうになる…
私のぽっかり空いた心の穴を埋めるように真紘くんの温かさがすーっと心に沁みて少し泣きそうになった。
アメリカに行ったら、私はどうなるんだろう…?
真紘くんの温かさを知ったいま、離れるのがもっと辛くなった…
でも、私は真紘くんに包まれながらどこか覚悟を決めていた…
ごめんね、真紘くん…我が儘でごめんなさい…
私はこの夜が明けて、私の最寄り駅まで送ってくれた感謝の気持ちを言ってから、真紘くんの連絡先を消してしまった。
そして、私は学校の誰にもお別れの言葉を伝えず、アメリカに向かった。