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~散花~
第8章  摩羅

「あの…これ…もしかして、わたしの…」

玉蘭は、おそるおそる張り形を手に取った。見た目以上に、ずっしりとしていた。

「わたしの…」

穴に入れるのだろうか。

玲利が、大きく頷いた。

(いや…でもこれ…)

いつもの香木の4倍の太さはある。

両手に張り形を載せたまま、玉蘭はしばし呆然とした。



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